《one point》長距離交易の成長(経済的変容) .....大陸を往復する交通網の発展を受けての伝染病による破綻は、優れた着想/技術の広がりによって徐々に中和されたと、WMは述べる。病原菌(ミクロ寄生)と同じみちを辿ったものの最たるものが普遍的宗教で、文明社会の安定を大きく促した。社会内対立の緩衝材として機能したり、現実の「暮らしに耐えるちから」をひとびとに与えたりしたからである。そして漸く、数千年「ぎこちない共生関係」を生きてきた支配者/戦士と商人とのあいだに均衡状態に落ち着いてくる。もともと両者は、それぞれ帝国支配構造(マクロ寄生)と市場価格体系という折り合わない原理に基いて、財や役務/便益を握り、動員してきたのだった。


