呼称試論
2023年05月20日
むかし、さきんじて都市社会を築いていた中華の役人は、みなみの沿岸部から列島にかけ生活する水界のたみを「倭人」と呼んだ。当時、勉強のできなかったかれらは「そうかい」と受け入れていたが、中華の文字が判るようになってきてそれが「ちびなやつ」を意味していることを知る(御存知「中華思想」)。やがて華人の帝国に対し政府みたいのものをつくり始め、ワジンの当て字を「和」に変えた。自称「やまと」の人々、他称「和人」に改めたのだ。実力面で雲泥の差はあったが、それでも帝国に引けを取らぬよう自分達のくにをビッグな和、つまり「大和」とした。背伸び感がなんともいじらしい呼びかただった。
「大和」は普通「ダイワ/(カ)」です。さか上がりしたって「やまと」と読めん。地名の「やまと」音(実)に「大和」という字(虚)を、あとからあて嵌めたのだな。庶民にとっては漢字(虚)は無関係。役人らの「あたまで描いた」空論フェイク。
ただ、漢字を外せばおとは好きです。日本酒より「やまとざけ」の方が良くないすか?
ちなみに japan はジツ(日)ポン(本)由来だろう。「ひのもと」という地域名称もあじわい深いですね。「ニッポン」は最悪(笑