なまえの話し

2023年09月10日

「中華はよこ揃え、和はたて揃え」という。以下、戦国期でみる。

本家嫡流をまな(漢字)で表現。一字めが普通。(足利)義澄、義晴、義輝。(北条)氏綱、氏康、氏政。二字めでいくとこも。(伊達)稙宗、晴宗、輝宗。(朝倉)敏景、孝景、義景。これくらいなら高校生でなくても判るが、二字を交互に伝えてゆく特殊形は難しい。(松平)信忠、清康、広忠、元康。

書籍の受け売りではない帰納的考察。

①うえの字が偉い   点数として 5点(うえ)、 2点(した)とする。偉いとされるやつ(足利義晴)から一字いただく。伊達晴宗、武田晴信。おなじく(織田信長)、丹羽長秀、浅井長政。貰った方は「あなたさまには 2点相当の字、わたくしめには 5点でごぜます勿体なき次第ははあ」となる。秀吉は頓着してないのか、太っぱらにこの習慣を外している。宇喜多秀家、徳川秀忠。

②なかつぎが判る   戦乱だもの、嫡流が消えることも多々。おとうと(中継)ががんばる。(毛利)弘元、興元、元就(弟)、隆元。(今川)氏親、氏輝、義元(弟)、氏真。なかつぎの子は系図的通字を継承している。関わって、本家分家をうえで差別化する例も何件か。(毛利)隆元、元春(弟)。(長尾)晴景、景虎(弟)。ごっちゃで(織田)信長、信勝(弟)、長益(弟)。

武田家で練習。通字はうえで「信」。信虎、晴信、義信、勝頼(弟)、信勝。家臣に飯富虎昌、原虎胤(一字拝領)。義信の「義」は将軍のうえの字を貰った説(ゆえ通字をさげ「ははあ」)。信玄おとうとは信繁、信廉(差別化なし)。

では、徳川将軍家で判ることを整理しよう(笑 ひとりだけ変な足利尊氏、後醍醐の「尊治」貰ったのを思い出した。「氏」さげ。かと思いきやもともと「高氏」。

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