日光浴
2024年06月29日
時候となってきた。「ひ浴びを楽しむ(わざわざ)」、これに理解の焦点がぼやけるかたも多いのでは。大都市だとビルかげのじめじめべや、ってのもあるかも知れんが…。
恐らく、日光浴概念は北欧産(イギリスなんぞ想像されたし)…おっと、この謂は「アルプス以北のユーロ」です。誤解なく。中学校で気候帯というものを習うが、西岸海洋性気候(温帯)なるものはあったかくなく、別言すれば「早朝でもひざしの暑い」なんてことはない、もっと言えば穏やかな北海道のそれ(冷帯)の如くだろう。地中海性気候(温帯)も緩やかなステップ気候(乾燥帯)と換言しうる。「温帯」なることばに惑わされて誤像ができてしまう陥穽があります。
ちなみにおもしろいのが、旧蘇聯の地理学者はみづからの土地が「温帯」となるべく定義づけをしていたという…。なぞの「温帯憧憬」(笑 暑がりなわたしは全く冷帯でしあわせです。ルシア人のそれを笑うだけでなく、西岸海洋性気候の定義づけも19世紀的西欧中心主義に濡れているやも。いかがすか、ケッペンさん。
ことば字づらの惑い。「殷周春戦秦漢南北隋唐宋元明清」、あたまは変われどずっと一体的中国人社会が続いてきたという過ちへと誘います。物故された剛腕学者さん、いはく「後漢末に当時の中原人はいちど滅んだ」。ばん組みお聴きのみなさんは、殷人と周人は生業を大きく異する別種の人間(ジンカン)で、その文化闘争的側面があった点をご承知のはずです。