《当欄のこと》to the autumn equinox

2024年09月21日

(01 july '24)不具あいの挽回

まわし諸事情により更新できなかった放送梗概を記します。

「住民寄託」制の開始 .....悪疫が猛威を振るうなか、3000人もの植民人口を抱えながらも食料危機などの社会混乱が大きくなっていたエスパニョーラ島で、総督オバンドはカトリック両王にインディオ住民の「寄託」(エンコミエンダ)制を要請する。もともと「ムスリムから奪った土地を一時的に下賜する」ものだったが、土地ではなく現地民を「託する」こと、返して言えばインディオはカスティーリャ人のもとで従者として生活すべきことが、強制的に定められたのである。インディオを保護しキリスト教化する義務を負ったが、植民者達は自らの黄金探索や食料生産に働かせるという権利側面ばかりを追求していった。

現地社会の倒壊 .....ラスカサスは寄託インディオを受けて金鉱採掘を行っていたが、かれによるとエスパニョーラ島の在住民は1500年に70万人だったのが、エンコミエンダ制開始直後10万人に激減してしまったという。「保護されるべき自由民」としての強制労働のみならず、「ひたいにあせしない」カスティーリャ武人達の食糧徴発、ユーラシア疾病への抵抗性の低さがそこに拍車をかける。ひとで不足は「インディオ狩り」的植民地の拡張をもたらし、キューバ/プエルトリコなどの島の住民達も「寄託」徴用にまきこまれかずを減らしてゆく。バハマ諸島の部族はすべて強制移住させられ、しまじまはからになり、かれらの「値段」は30倍の高騰を見せた。

もう 7箇月めにはいった放送「叢論:大航海時代」、変わらぬ御愛顧お願いいたします。

(08 august '24)早いもんで

収録スタジオは市民ホール内に置かれています。建てて数年のあたらしいものゆえ、(公共施設で概ね唯一)冷房が効いており、高校生らがロビーで勉強しているすがたも散見さるる。  放送、series「大航海時代」として18箇月想定で始めたが、早いもんで半分おわらんとしています。お聴きのみなさん有り難うございます。卒論のため用意した図書館書籍等複写を「断捨離しよう」との思いだったが、結局とっておきそうな感じ…。もはや本の実物もあるのだが、複写には線をいれれるので(恩師の教え=本にはばんばん線を引くを、貧乏性ゆえ実践できぬ小生:笑)。  そもそも「自分がしっかり本を読む」たる世界史勉強のため、収録を「締めきり」に活かしているところが強いのだが、放送や当欄がみなさんのちょっとした学びに貢献できると嬉しいとも感じます。地域 fm の「nhk 教育」的に(笑:いまは「e テレ」と言うらしい)。運転中の睡眠導入剤として「耳」汚さすだろうことご寛恕くだされば。  毎週の放送に関わる《one point》、書きはじめ去年の 2倍量になっていた。多寡どっちが良いですかね? 小題に倣い「小泉ワンフレーズ」の簡潔さ、むかしの 1、2文を良しとすべきか。いまの如く「言語明瞭意味不明遼」と言われた竹下登スタイルを求むるか。…例えが古い(笑  ちなみに後者(現行の書きかた)は、前者を「ともかく短いから暗記しませう」型とするなら、複文なので前後関係で「なんとなく分かった気になる」型と言えるでしょう。

(15 september '24)雑誌からの、音楽 

まったきなごり惜しくない残暑がなく、ことしはすっと冷涼なあきの候。いと嬉し(笑 なんとも 1年ぶりとなっていた市立図書館にあしを運ぶ。「岩波」の世界史と、雑誌を借りてきました。  この定期閲覧しとる雑誌がなかなかに良く、わきとして「新たな音盤」情報のし入れに活用している。いま(小生の書斎にて)流れているジャズ風もそのひとつ。…放送のBGM/間奏曲にのぼったのも、確かあります。昔日は、キングレコードの「民族音楽全集」に世話になりました。世界史ものじゃないが、新聞「あかはた」の音盤紹介は当たりが多い!(勿論、嗜好的個人差はあります) わたしは「あさひ」なのだが、音楽系は当たらん(笑 …いまは、ネットで気楽に試聴できる世相となりました。道都で特売会場を「あしで稼いだ」ころが懐かしい。  ちなみに、放送開始を飾る曲も、雑誌付録だった音盤からの購入/選択でした。そーいえば。

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