パンとケーキ
世界史(歴史)にも、大切な考えかたが幾つかあります。それが「対等かいなか」なんてのも、ひとつの勉強です。例えば「政治」「経済」とか。対等は一番わかり易いが、論者によっては「一方を従属/包含する」と押さえるかたも。「政治は経済を土台にしている」ゆえ「経済の方が偉い」などがそれですな。わたしの専攻のひとつでもあるが、そこにすでに(こむつかしく言や)歴史観が反映されるのです。
で、fr. 王妃がのたまふたとかの「ケーキ」、こいつは「パン」と対等概念なんでしょーか?(また下らぬことを言い始めたとお感じか:笑) 王侯批判/階級闘争とかではない。いつか記した、欧語には「むぎ」なることばが無い(換言すれば、むぎの概念は和製?である)。wheat/barley、ble/orge などこむぎ/おおむぎは全く異語、つまり別もんと仕わけているのです。で、軽い問題として① cake は英語で pain は非英語。bread=pain が成り立っているかの確認も興味ぶかい。②ケーキ/パンとはなにか、という本質論が問われてくる。矮小化すると、それぞれ「和訳語」はどうなるのか。
昭和世代の文化的貧困を代表?すれば、パンたらついつい英式「角食」を思い浮かべちまうが、当然、いろんなものがある(狭義のそれに限っても)。ケーキもいちご冠ならずとも多種多様、その意味ではパン同様の上位概念す。ケーキのうえは「菓子」と考えてよいのか。では、ケーキ同等の「菓子種」は? ビスケット/プディング…大きく分け「焼かぬ菓子」ってなんだろか。なにかを従属/包含しない「それ一個しかないやつ」はいけません(下位個物なので)。
結論なしの放擲課題でござんす(笑 なにか良い御意見あらばお聞かせを。